製図試験に合格するにはとにかく手を動かして、何枚も図面を描かなければなりません。
試験直前は夏の暑い時期と重なり非常につらい思いをされている方も多いと思いますが、繰り返し描いているうちに、必ず合格には近づいていきますので、諦めずに乗り切っていただきたいと思います。
今回は自分の経験から、合格するためには図面をどのくらい描けばいいのか検証してみます。
目次
1回目の製図試験の時に描いた枚数は?
まず、設計製図試験初挑戦の年、試験までに何枚図面を描いたのか確認してみました。
今回あらためて図面を整理してみましたが、1回目の製図試験の際に、自作したA3やA4のコピー用紙に描いたものは処分してしまっていたので、枚数が不明です。
申し訳ありません。
↑この記事でご紹介した自作製図用紙をバインダーに挟んで、ちょっとした空き時間にささっと描いてはいましたが、せいぜい10枚程度だったかもしれません。
手元に残っていたA2の製図用紙は、最初に問題集の解答を模写したものを含めて、6枚でした。
中には未完成のものもありましたので、実質はもっと少ないです。
初年度は学科試験合格後に取り組み始めたので、製図試験の勉強をしていた期間が短かったせいもあります。
しかし、今振り返れば、製図試験の勉強なんだから、本番と同じA2サイズにしっかりと描かなければいけないという意識が強すぎたのではないかと思います。
本番で使用する平行定規に図面をセットして、きちんと描くことにこだわりすぎていたので、図面を描く時は、しっかりと腰を落ち着けて描く時間を割かなければいけないと思い込んでいた部分がありました。
となると描く量、枚数が限られてきます。
2回目の製図試験の時に描いた枚数は?
1回目の製図試験に不合格になってからは練習不足を痛感し、できるだけ多く図面を描くように意識しました。
2回目の製図試験受験の際は
A4サイズで2枚
A3サイズで27枚
A2サイズで4枚
描いていました。
A3サイズの用紙は作図できる量が、A2サイズの約1/3の分量になるので、合計でA2約13枚程度の作図量だと思います。
中にはエスキスのみのものや、完全にフリーハンドで描いたものもあるので、実質はもう少し少ないかもしれません。
しかし、1回目の倍くらいの勉強量をこなしたことになります。
作図量を伸ばせたのは↓この記事の最後でご紹介した、プラスチック製の製図板のおかげです。
とにかくわずかな時間でも、少しでも手を動かすように意識して描きました。
まとめ
作図しながら、わからないところや不安なところを調べながら勉強していくので、なかなか枚数も伸びていきませんが、とにかく一本でも多く線を引けば何かが見えてきます。
その頑張りが、採点する方にも届くはずです。
そして、描き終わった図面には描いた日付と作図にかかった時間を記入しておくのがおすすめです。
試験の際の時間配分の参考や、自分はこんなに頑張ったんだから合格するはずだと、前向きな自己暗示に利用できます。
また、A3の用紙などに分割して描いていくのは、試験に合格するのにとても効果的だと思いますが、必ずA2の用紙に最初から最後まで(面積の計算式、計画の要点などの文字も含めて)通しで描く練習は必須です。
A2サイズすべてを描ききるにはどのくらいの体力、集中力、時間がかかるか把握していないと本番ではかなり苦労します。
とにかく、工夫して、できるだけ頑張って、諦めなければ独学でも合格できます。
それに100%の完成度は求められていませんので、多少のミスは全然大丈夫です。
悩みながら製図板に向かっている方の、少しでもお役に立てれば幸いです。