二級建築士試験 試験結果のデータを見ると30代・40代・50才以上は不利?

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二級建築士の試験結果のデータについては過去5年分が公表されています。

詳細はこちらです。

自分はとにかく勉強して、受験して、なんとか合格するのが目標だったので、データの分析をしたことはありませんでした。

データがどうなっていても、真剣に取り組んでいればきっと合格するはずだと自分に言い聞かせていた部分もあります。

過去の数字を何となく眺めた事はありますが、今回はあらためて、試験結果のデータを見てみようと思います。

学科試験の結果について

直近の5年間の分を見ると、毎年、学科の試験の実受験者数は2万人前後です。

しかし、合格者数と合格率はばらつきがあります。

平成28年は合格者数8,488名 合格率42.3% に対し、

平成25年は合格者数6,013名 合格率28.3% となっています。

実に2,475名 14%の違いがあります。

平成29年の合格者7,197名の属性は24才以下が52.1%で、学歴のみの受験資格者が73.2%を占めているので、ほとんどが指定学科の新卒者である事が想像できます。

合格者の平均年齢も28.1才ですので、比較的若いうちに合格される方が多いということがわかります。

設計製図の試験の結果について

設計製図の試験を受験される方は毎年、1万人前後です。

学科試験の結果と違い、合格率はほぼ一定です。

実受験者に対して53~55%前後の方が合格しています。

設計製図の試験は、明確な正解・不正解の判定が難しいので、逆に言えば、合格者の数を調整しやすいのかもしれません。

合格者数は毎年5,000~6,000名になります。

合格者の属性もほぼ学科の試験と一緒です。

こちらの合格者の平均年齢も28.1才ですので、学科の試験と同じく、比較的若いうちに合格される方が多いということがわかります。

若者が有利なのか?

・平成29年 学科の試験の合格者の年齢別割合

20代 67.6%

30代 19.3%

40代 10.5%

50才以上 2.6%

・平成29年 設計製図の試験の合格者の年齢別割合

20代 67.3%

30代 20.7%

40代 9.9%

50才以上 2.1%

となっています。

合格者の7割近くを20代の若者が占めています。

今回あらためて数字を見てみると、30代以降の合格者は全体の30%となっていて、若者が有利だと感じます。

ただし、公表されているデータは「合格者」のものです。

受験者全体の年齢の割合は公開されていませんので、受験者の各年代ごとの合格率は不明です。

自分が受験した時の感覚では、試験会場には30代~40代の方もそこそこいたように思います。

あくまで感覚ですが、割合は3~4割でしょうか。

数字を見るだけでは若者が有利ですが、受験者の割合から考えると、中高年ばかりが不合格になっているわけではないように感じます。

若者が多く受ける資格だから合格者も若者が多いが、中高年の受験者も同じくらいの確率で合格しているように思います。

中年だからと言う理由で二級建築士免許取得をあきらめるのは、さけた方が良いと思います。

年齢の壁について

年齢なんて関係ない。

と、強く言い切りたいところですが、そうでもないところもあるので、自分が感じた年齢の壁を正直にご紹介します。

①老眼になる

個人差がありますが、中高年になると老眼になります。

老眼になると対象物を近くで見なければいけない、細かい作業に支障が出ます。

老眼鏡の使用や、眼鏡使用の方はメガネをずらしながら近くを見なければいけなくなります。

センサーが劣化するので、判断力や動作にストレスがかかります。

とても不便です。

②集中力の低下

感覚的なものですが、年々、集中力が衰えているように感じます。

学科の試験は6時間、設計製図の試験は5時間です。

それだけの時間、集中力を維持するのが年齢とともに難しくなっているのを感じます。

映画やテレビ、読書など、わりと受動的な行為でも、昔と比べて飽きやすくなってきたように思います。

③筋力の低下

机に向っての作業でも、体勢を維持する、ペンを握り続けるなど、地味に筋力を使います。

使う筋肉は僅かかもしれませんが、継続力と、疲れ方が以前と違います。

などなど、以前の自分と比べると、衰えたなぁと思う部分が多々あります。

試験勉強などのストレスをかけないととわかりづらい部分もありますが、自分を追い込んでみて、はっきり自覚出来ました。

今現在若い方にはなかなか想像できないと思いますが、時間は恐ろしいスピードで過ぎ去っていくんです。

フィジカルの面から見ると、やはり若いうちの方が受験には有利だと思います。

設計製図の試験を受けた時、試験官の方同志で「みんなすごいよねー。僕なんかもうこんなに集中して図面描けないなー」と話されていました。

実際そうだと思います。

いざやってみると、思っている以上にできなくなっています。

ちなみにその試験官の方は自分とそれほど年齢が変わらないように見えたので、なかなか複雑な気持ちになりましたが。

まとめ

データを見ると、二級建築士免許取得は若いうちが有利と言えます。

20代の方は非常にラッキーです。

なるべく早めに合格するように頑張っていただきたいです。

しかし!歳をとってもあきらめてはいけません。

条件は不利になりますが、それをきちんと把握して、対策をとれば十分に合格する可能性はあります!

訓練で補えばいいのです。

やる気で勝負です。

自分は今、40代です。

30代の方をみても若いなぁと思う事があります。

20代の方は自分の子供のように思う事が多くなってきました。

そんな自分でも、独学で二級建築士試験に合格できたんです。

やってみようと思う事は、それだけで大きなチャンスです。

二級建築士免許を取得したいと思った時が、一番の適齢期です。

このブログがわずかでも、そのチャレンジのお手伝いになれば幸いです。

ぜひ、あきらめずに二級建築士免許取得を目指してください。

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