二級建築士 設計製図の試験に必要な道具 おすすめの道具

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製図試験を受けるには自分自身の技術的な準備はもちろんですが、試験で使用する道具の段取りも非常に重要だと思います。

どの道具がいいか、あれこれと悩んでいる時間があるなら、早めに道具を一式そろえて、一枚でも多く図面を描いた方が合格に近づくと思います。

A2サイズの平行定規製図板

まず初めに製図板です。

自分が実際に使用したのはコクヨ製の製図板です。
試験会場に持っていく時にキャリングバックが必要になります。
通常、バックは付属していますので、別途買い求める必要はありません。

自分は知人がコクヨに勤務していたのでコクヨ製を選びました。

ムトー、ステッドラー、マックス、ドラパスなどものであれば、恐らくどのメーカーの商品を選んでも、それほど大きな差は無いように思います。

製図板は建物で言えば基礎に相当する大事な道具だと思いますので、必ず入手しましょう。

実際に使用した製図板 コクヨ製です

図面固定用のテープ

製図板には図面固定に使うスチールプレート(スチール製の薄いテープ状のもの)が付属しています。

薄いとはいえ、スチールテープは製図板上では平行定規に引っかかります。

なので、実際には図面固定用のテープが必要になります。

自分はこれを使いました

自分は製図専用のものを購入しましたが、マスキングテープでも代用できると思います。

練習の時はマスキングテープを使うこともありました。

ある程度の粘着力があり、図面が動かないように固定できるものであれば問題ありません。
ただし、あまり粘着力が強いと製図板から図面を取るときに図面が破けてしまうので注意が必要です。

マスキングテープはそれほど高価なものではありませんので、製図の練習をする際に、使い比べてみて自分が扱いやすいものを選ぶようにした方が良いかもしれません。

ちなみにテープは手で切らずに、ハサミなどを使った方がいいです。
切断面が乱れると、接着成分が定規に付着しやすくなるからです。

製図板に図面を固定する時は、テープを図面の上下の端に、横方向に貼った方が平行定規に接触しづらくなると思います。

平行定規がテープの上を通過すると、テープの断面にわずかに着いている接着剤が定規の裏に付着して図面の汚れのもとになります。

平行定規が汚れてきたら早めにきちんと清掃した方が良いです。

自分は各種定規の裏面に100均のシール剥がしをスプレーしてティッシュで拭き取っていました。(目盛りが印刷されている定規は、スプレーの溶剤で目盛りが消えてしまう恐れがありますので気をつけて使用してください)

粘着成分ごと、黒い汚れもすっきり落ちます。

練習の際もマメに掃除した方が良いですが、特に試験の時は忘れずに前日の夜にでも道具をきちんと清掃した方がいいです。

試験にのぞむ気持ちの整理にもなると思います。

各種定規

次は定規です。

三角定規はネット通販で評判の良かったVANCOというメーカーのものを購入しました。

三角や四角、楕円を描けるテンプレートがついている三角定規です。

ずっと使っていると、よく使用するサイズの三角や丸が汚れてくるので、どの穴を使って描けばいいのか目印になります。

三角定規は最も触っている時間が長い道具のひとつなので、早めに購入して、普段から使い慣れた方が良いです。

図面のほとんどの部分は平行定規とこれ一つで製図できると思います。

1/200と 1/100のスケールが付いているので断面詳細図にも対応可能です。

道具の持ち替えは地味に時間ロスになるので、機能が集約されたものを使うのは合格への近道だと思います。

補足として。

VANCOの三角定規は試験会場で使用禁止になる恐れがあるとの情報もあったので、念のため通常のテンプレートとプレーンな三角定規は試験会場に持参しました。

品番は976-03です

少しお金はかかりますが、試験官に指摘されてVANCOの三角定規が使えなくなったら試験どころではないと思ったので、通常の三角定規も用意しました。

ちなみに自分は平成28年、29年の2回、製図試験でVANCOの三角定規を使用しましたが、全く問題なく使用できました。

試験官の方にチェックもされませんでした。

展開図と断面図では勾配定規を使用します。

この道具も試験以外では使うことがほとんどない、馴染みの少ない道具です。

実際、出番は少ないですが、立面図などの屋根を描く際に、3/10や4/10の勾配をきっちりかけるので購入することをおすすめします。

15cmのタイプを選びましたが、サイズ的に問題ありませんでした。

それと、断面詳細図では文字を書き込む際に60度の線を引く必要があります。

100円ショップの小さいものでもいいと思いますので直角三角形の定規を一つ用意しておくと便利です。

小さくて安価なもので十分です

本番の試験では時間が無くなった時など、小回りの利く小さい定規があれば、とりあえず多くの線は引けるので、追い詰められた時にも役に立ちます。

シャープペンシル・消しゴム・ハケ

0.5mmのシャープペンシルを用意します。

自分は製図用のシャープペンシルを2本買って使い比べました。金属製のしっかりしたものです。

しかし、試験が終わってから気が付いたんですが、できれば軽いものを選んだ方が良かったかなと反省しています。

自分は使ったことはありませんが、これなんか評価をみるとかなり良さそうです。

シャープペンが重いと安定した線はかけるような気がしますが、手が疲れます。

本番の試験は5時間もあり、ほぼずっとシャーペンを握っているのでなるべく疲れないタイプのものを選択した方がいいと思います。

シャープペンシルの芯はBを使いました。濃い芯を使うと図面が汚れやすくなりますが、線がくっきりするのでBくらいがちょうどいいと思います。

本番の試験の解答用紙も結構汚してしまいましたが、それでも合格したので、汚れはそれほど問題にならないと思います。(限度はあると思いますが…。)

蛍光ペン・マーカーは正直適当でいいと思います。
問題文を読み込むときに使用しますが、重要と思われる個所を自分なりにしっかりとチェックできればいいのでこだわる必要はありません。

手元にあればそれで充分です。

ただ、インクの残量には要注意です。いざ試験本番で使おうとすると線がかすれていたりすると余計な不安要素がプレッシャーとなります。

事前に確認しましょう。

消しゴムは当然必要です。
普通の四角いMONO消しゴムで十分です。

ペン型の細い消しゴムも買ってみましたが、実際にはほとんど使いませんでした。

注)RC造の課題ではペンタイプの、細かい部分を消せるものが必要になると思います。

↓こちらの記事をご参考下さい。

平成30年度の設計製図の試験の課題は 「地域住民が交流できるカフェを併設する二世帯住宅」 自分の場合は不合格だった年も、...

字消し板は持っていた方が良いです。細かな箇所の修正時に役に立ちます。

マグネットで製図板にくっついてとれなくなるので、つまみ代わりに角にテープを張りました

しかし、一番大事なことは消す必要がないようにする事です。
とにかく、書き直しの回数が多いとあっという間に試験終了時間になってしまいます。
図面も汚くなりますし、全くいいことはありません。

とは言いながらも、間違いを犯さない人はほとんどいないと思いますので、しっかりと消しゴムは用意しましょう。

消しゴムに附随してハケは必ず持っていたいものです。

製図以外ではほとんど使用しないものですが、必需品です。

消しカスを手ではらったり、フッと息でとばそうと考えるのはやめた方がいいです。

最初、「ハケなんていらないかな」と買うかどうか悩みましたが、今となっては「買わなければだめ」と断言できます。

ハケ以外で消しゴムのカスを取り除こうとするのはやめた方が良いです。

必ず入手しましょう。

電卓・時計

電卓は用意しなければなりません。

面積計算、寸法計算で必要になります。

早めに購入して普段から使い慣れておく必要があります。

新しい電卓が手元に無いようであれば、それほど高価なものではありませんので新品を買った方が良いと思います。

ベーシックなものでいいので、安心して使える信頼できるものを用意した方がいいです。
本番で使えなくなったら一大事ですから、極端に安いものは避けた方がいいです。

腕時計は用意した方がいいです。

自分が受験した会場では壁掛け時計が見やすい位置にあって、腕時計はそれほど見ませんでしたが、時計のない試験会場もあるかもしれません。

必ず用意しましょう。
試験中は時計代わりに携帯電話は使えません。要注意。

今、腕時計って安いんですね。びっくりです。

追加でこれもあった方が良いかもしれませんよ

1年目の製図試験を受けて、これは忘れていたなぁと思った唯一のものは「おしぼり」です。

試験時間中は緊張状態が続きます。

自分は結構汗かきなので、手が汗でベタベタになりました。
もともとキレイに書けない図面も余計に汚れてしまいました。

焦りに焦って「あぁ、手をふきたい」と思いながら図面を描いていた記憶があります。

普段は大丈夫でも、緊張すると結構汗ばみます。

ポケットタイプのウエットティッシュでもいいので持参したほうが良いと思います。

もし使わなくてもそれほど荷物になりません。

二年目の受験の時はしっかり、おしぼりを持っていきました。

以上長くなりましたが、実際に自分が製図試験で使用した道具はこれで網羅したと思います。

なるべく早めに手に入れて、普段から使い込んで馴染んでおいた方がいいと思います。

特に今年初受験の方は、学科試験終了後、あっという間に設計製図の試験になってしまうので、お早めに道具をそろえた方が良いです。

いつもこれで書いていたんだから、きっと大丈夫だというような安心感・自己暗示がけっこう大事だと思います。

多少の出費にはなるかもしれせんが、製図の道具は故障したり、破損したりしないようなしっかりしたものを選ぶ事をおすすめします。

番外編

試験では使用できませんが、個人的に非常に役に立った道具をひとつご紹介します。

A3製図板

プラスチック製で軽く、どこでもさっと取り出せます。

精度はそこそこですが、出したり片付けたりも楽なので、気軽に製図に向き合えます。

ちょっとした空き時間等を利用して、平行定規と三角定規を実際に使いながら図面を描く練習になりました。

とにかく手を動かして、一本でも多く線を引くことは合格するためには非常に重要な事だと思います。

それほど高価でもないので、試しに買ってみたんですが、大活躍しました。感謝しています。

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