何度も学科試験で落ちていた為、学科に受かれば二級建築士になったようなもんなんでしょ。
と恐ろしい勘違いをしていたあの頃の自分。
でも、意外とそんなふうに考えがちではないでしょうか。
目次
初めての製図試験
学科試験の自己採点後、もしかしたら学科試験に合格したかもしれないと思った日から
「次は製図試験だからどんな内容の試験か調べないとなぁ」と思ってはいたものの、
「一体何から調べればいいんだろう」という状態でした。
まさにそんなレベルから製図試験へのチャレンジがスタートしたのです。
まずはネットで二級建築士の製図試験についての情報を検索、次に実際に本屋で問題集を手に入れました。
読むものすべてが新鮮です。
ちなみに学科試験終了からここまでで、すでに一週間は過ぎていたと思います。
調べ始めるまでは、毎年、製図の課題が発表されているから、きっとその年ごとに違うテーマで図面を書くんだな。くらいの認識しかありませんでした。
一応建築関係の仕事をしているため、図面を読み込んで何となく三次元的にイメージする作業には慣れていると思います。
しかし、実際に製図(手書き!)するのは学校の授業でほんの少しやって以来、実に約20年ぶりです。
製図のことなど、すべて忘れてます。
線の引き方から再確認です。
問題集には製図試験の概要や製図のルール、必要な道具などが詳しく書いてあります。
製図作法の前にまずは道具を揃えなくてはなりません。
手元にある道具はほぼゼロです。
今になって振り返ってみると、我ながらこの状態からよく頑張ったなぁと感心します。
まずは道具をそろえる
製図試験についてあれこれ調べた結果、まずはA2サイズの平行定規製図板を手に入れなければならない事がわかりました。
平行定規製図板は自分で用意して、試験会場に持参しなければなりません。
ネットでざっと調べると2〜3万円もします。思っていたより高額でした。
中古でもいいかなぁと思ってオークションサイトなどを探しました。
使い古しのものが多く出回っていて安い値段で入手できるだろうと思っていましたが、極端に安いものは見つかりません。
二級建築士試験の学科試験が終わり、みんなが同じことを考えていると思います。
ネットで格安品を探している時間がもったいないので、新品を購入することにしました。
正直、出費は痛かったですが、「中古で製図板の精度が悪くても困る」と自分を納得させました。
ちなみに製図板購入後はあらためて中古品の流通状況を調べてはいませんが、恐らく状況は変わっていないと思います。
製図試験前は値下がりはしないでしょう。
確実に建築士を取得したい方は時間のある時にでもこまめに中古品を探しておけば安く製図板を入手できるかもしれません。
試験に合格して、必要なくなれば家に置いておくには邪魔くさくてしょうがないサイズなので、売りに出される確率は高いと思います。
ところで、自分は試す勇気がありませんでしたが、どなたか実際に全てフリーハンドで試験に受かった方はいらっしゃるんでしょうか。
確かに製図試験の問題にははっきりと「定規を用いなくてもよい」と書いてあります。
もし、全てフリーハンドで製図して、合格するのであれば製図板を購入する必要がなくなります。
また、作図スピードも恐ろしく早いでしょうから、エスキスにじっくり時間をかけられます。
今考えれば、試験会場で製図板無しの人がいるかどうか確認すればよかったと後悔しています。
しかし、試験当日は自分の事で精一杯でそんな余裕なんて全くありませんでした。
次回は自分が実際に使用した製図道具をご紹介します。